自分と他人
こうくんとコンビニに行った。
ゆったりと店内を周り
好きなお菓子を3つほどカゴに入れたあと
母が持っていたアサヒ黒ビールと柿ピーも
「ほれ、よこせ」
と言わんばかりにつかんでカゴに入れる。
レジ前で
陳列棚の揚げたてポテトとチキンに顔を近づけて
よ~~~く吟味して
「かりかりチキン」を指でトントン。
この透明の陳列棚は本当に有り難い。
「うん。わかった。これね?」
と私がこうくんの手を触って陳列棚のアクリル板を触らせて確認。
その瞬間
いや、ちがう。
やっぱ、こっちにする。
と、手が隣の薄塩チキンになる。
どこが違うんじゃ~
わからん
まぁ、いい。
「うすしおチキン下さい」と母が言うと
店員の手元を穴が空くほど見つめるこうくん。
自分が欲しいモノがちゃんと袋に入るのかを確認している。
すごいねぇぇぇ~~~~。
そして、袋に入れられたチキンをひったくるようにゲット。
レジで他の商品を清算中もこうくんからの指示が飛ぶ。
「それはオレの袋に入れやがれ」
「それは、ちがう袋に入れたやがれ」
こうくんの指示に従って私が通訳する。
「すみません。袋分けて下さい」
「これはこっちに。これはこっちに」
こうくんは、荷物を運ぶのは自分の仕事だと思っているので
精算が済むと、二つのレジ袋を持って車へ。
で、後部座席に座った瞬間
自分の買った商品は隣に置いて
どうでもいい商品(私のビールとおつまみ)をさくっと運転席に。…