こうくんは4月から2箇所の「生活介護」の事業所を利用させていただいています。
レインボーはうすの「オレンジ」とゆうの「どーや」です。
「18歳」って福祉サービスにおいては児童から成人に切り替わる大きな節目です。
契約者が保護者から本人になるのです。
オレンジのA支援員さんから
「こう○○さんとの契約について、ご本人の意思をどう確認し、どのように契約するのがいいかを考えるように、と施設長に指示されていて、ちょっと考えました。あ、イヤ。ホントは結構いっぱい考えました。」と(劇爆)
最重度の知的障がいのあるこうくんとの契約。
こうくんがどう自己選択しどう自己決定するのか。
めっちゃムズカシイ・・
そりゃ、考えますよね。
「こうくんはオレンジ用のリュックを見てオレンジに行くことが分かっているので、リュックを提示されて自分で背負うことで毎回『契約』に応じてくれているのだと思います。なので、形式的な紙の契約は施設長と親御さんでさせて頂けばいいかなと思うのですが、どうでしょうか?」と。
これって、すごいことだと思います。
本人の意思決定を尊重する視点で考えてくださり、それを保護者が納得できるように説明できる支援員さんて貴重ですよね。
意思決定支援ってその手法よりその視点を持つこと自体が大事なんだと気付きました。
「ホントは本人同席じゃないとイケなんだけど、まぁ、分からない中で同席してるのは本人も辛いと思うんで、契約はお母さんだけでいいですよ~」
って言われるのがごく一般的じゃなかと思います。
ってか
最重度の知的障害者の場合
何も考えずに保護者と事業者が契約してるのが大多数じゃないかと思います。
結果やってることは「保護者が代行して契約」で、全部同じなんだけど
でも、全然違う!!!!
今回のA支援員さんの提案は、こうくんが「1人の人間として」「1人の大人として」尊重されているという気がして、親として、本当に嬉しかったです。
こうくんが、リュックで行き先が分かる「違いの分かるオトコ」で良かった。
こくうんが、行きたくなかったらカバンやリュックを放り投げる「拒否が出来るオトコ」で良かった。
こうくんが「え。今日はそっちに行くのか・・・。ま、いっか」と受け入れてくれる「度量の広いオトコ」で良かった。
自己決定できる「わかる環境」の中で育ち、自分に合った自己決定の方法を学んで来れたことが、今に活かされているのだと思う。
当たり前だけど
自己決定支援って幼児期から始まっているんですよね。
こうくんが
幸せな最後を迎えられるために
今からできることがまだまだいっぱいあるなぁぁぁぁ・・・