2008年08月06日

分かれば動けるってホントなのよ

ディサービスの子ども達のスケジュールが良い感じに個別化されてきた。
バインダーを持ち歩く子やホワイトボードに箇条書きにしたのをペンで線入れてく子とか。

なので
「そろそろ、こうくんのスケジュール導入してもいいんじゃない?」と言ったら
「え~」とめっちゃ気乗りしない返事のとよっち。

まぁ、学校でもディでもそうだけど
こうくんのような認知のめちゃ低い子への取り組みはやっぱり難しいので後回しになる。
自立課題の時も、こうくんと他2名様はしばらくワークシステムがなかった。

これは、別に悪い意味で言ってる訳じゃなくて
基本的に、うまくいく子から整えていくのは正攻法なのだ。

例えば
保育園でお昼寝する時、ベテラン保育士は寝そうな子から攻めていって、どんどん寝付かせていく。
ところが、新米保育士は騒がしい子を何とかしようと躍起になっているうちに、寝そうな子まで寝なくなっちゃってエライコトになっちゃう、
みたいな。

なので、こうくんへの取り組みが最後になるのは心から納得しているのだけれど
もうそろそろいいんじゃないの~と思ったのだ。
なのに色よい返事がこなかったので実力行使で見せてあげることにした。
自立課題の時もそうだったから、見たら分かるんだ。
支援員さんもラクになるんだよ~。(私、ラクになったもの)

ということで、自作のツールを持ち込みです。
obQtek-3.jpg
まずは、スケジュールをチェックするキュー。
これはめっちゃ重要なので、家と同じ杭と穴の空いた板にするか迷ったのだけど、ちがうものでも出来るか試したかったので、以前こう父に頼んで作っておいてもらった型はめにしました。
この、ベラクロにざくっとはめるのが気持ちいいので、こうくんは好き。
でも、壁に貼ってあっても遊びたくならない程度の好きさ加減(ここが重要)

そして、指示出しのキューを二つ
obQtek-1.jpg obQtek-2.jpg
「2階に行きます」と「トイレに行きます」
この2階に関しては、冒険ですが、イケル気がしたので。

obQtek-4.jpg
家では、こんな風に
メインのスケジュール予告(黄色いバッグ=今日はディサービスだよ)と、今からすることを実物で(着替え=着替えるよ)示して、結構うまくいっています。

なので、ディサービスのスケジュールのエリアを使って同じように設定しました。
obQtek-5.jpg
①スケジュールをチェックするキューを貼る板
②予告するスケジュールを入れるクリアポケット(ディでは、買い物のお財布・課題の三角コーン・クッキングのおたまの3つを入れる予定)
③指示を出すときのキュー(2階・トイレ)
④次やることに関するブツを置く台(着替えとか連絡帳とか)

こんな感じでセッティングし、2階のキッチン脇とトイレのドアに箱をくっつけておきました。

キューの動かし方や使い方を実演してとよっちに伝授。

さて、家でOKなシステムが、ディでも動くでしょうか。

2時間後に迎えに行ったら、何だか良い感じ。
連絡帳を見たら、とよっちの文字で

スゴイ、スゴイ。
マジで、スゴイ。
ペットボトルで2階にすぐ行きます。
ブツで分かれば、本当に動けるんだ。
分かれば般化もできるんだ。
ぼくらの感覚に近づいた感じがする。


と書いてありました。

うふふ。
その感覚わかる。
こうくんが「わかって動く」ときは今までと違う動きするから。

そして
今まで、どれだけ「分からない」不安な状況の中で無理矢理動かしてきたか
今まで、予告もせずにどれだけ失礼なことをしてきたか、
ということを親や支援者は思い知るのです・・・・。

分かる「ブツ」が増えるといいなぁ~。

ちなみに
ご想像通り、「トイレ」はイマイチ効いておりません(爆)



 

posted by こうまま at 19:39| Comment(5) | TrackBack(0) | 実践報告 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トイレ、トイレかー
ブルーレットにして青い水をペットボトルへ、飲んだらエライこったですよねぇ。

青いボンボンは2階ですよね。色変えたボンボンをトイレに置くことは無理ですか?

うーん、おもしろい。
Posted by 一本釣り。 at 2008年08月06日 21:17
置くことは無理ではありませんが、
こうくん、色でもブツでもマッチングはできないんです・・・・

なので、色違いのボンボンをトイレの壁にくっつけるのは逆に混乱すると思います。

こういうのができたら、マジでめっちゃラクになるので
既に分かって動けてるトコにマッチングするようなブツを入れて気づいてもらえるようにしてる、という現状があります。

例えば
このキューでも、こうくんにとっては箱にボンボン付ける必要はないんです。
どんな箱でも関係ありません。
でも、ボンボンを付けることによって、マッチングを意識してもらいたいから付けているんです。

自立課題でもそうです。
コインと洗濯ばさみ。
それしか入らない穴を開けているから、間違えないんですが、そこに実物を貼って、意識してもらう。
で、徐々に穴を大きくしていって、どっちも入るけど、貼ってあるブツを見てどっちに入れるか判断してね~みたいな。
これは、未だ成功していません。
実物マッチングも難しいお子様なのです。

こうくん、トイレの紙を紙粘土にして遊ぶんです。
だから、その「こうくんがトイレットペーパーで作った紙粘土」を入れるのはどうかなと・・
刺激強すぎるかな~。

一端イメージできれば般化できちゃう子なので、イロイロ試してみます。

Posted by こうまま at 2008年08月07日 00:06
担任してみてー。がっぷり、こうくんとやってみたいですねぇ。
Posted by 一本釣り。 at 2008年08月07日 14:53
しびれてます。
こんなに丁寧に説明してくださって、ありがとうございます。
早速、この記事を印刷して、本部に掲示してきました。

実物提示の個別スケジュールが書いてある書籍とか、みたことがないし、実物もないので、イメージがつかないんですよね。

また見せていただきに伺います。
Posted by yumi_co at 2008年08月07日 22:39
◇一本釣り。さん
やりがいありそうでしょ~(爆)
生半可だと太刀打ちできないので、支援者の質がすぐわかっちゃうから、ある意味恐ろしい子ですよね。

◇yumi_coさん
お役に立ちそうですか?
私も実物提示のスケジュールの説明が書いてある本は見たことがないです。
ずっと探していたんですが。
写真はあっても、使い方は載ってないし、最初からいくつもブツが並んでいたりして、とてもこうくんには使えなかったです。
ひどい本だと、最初は「実物」で提示してカードにしていく、としか書いてなかったり。
「1行で終わりかよ~~」って投げ捨てたことあります(爆)
Posted by こうまま at 2008年08月07日 23:11
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