130名の小中学校の先生方への「夏期合同研修会」で1時間半の講演でした。

涼しげな和菓子&冷茶と出番を待つUSB
PCの用意ができていなかったので、ちょっと焦りましたが、
プロジェクター常設の会場だったのでスグに対応していただけて良かったです。
こういう一般の学校の先生向けの研修はもともとの発達障害に関する知識に差があるので、最初に30分くらい簡単な障害特性についての説明をしています。
その後、疑似体験をして、そこから考えられる支援のあり方を考えて頂くというパターンでやっています。

講演終了後、感想を書いて頂きました。
いくつかご紹介します。
自閉症という障害を頭で分かっているつもりで、何も分かっていなかったことがわかった。(中略)
「光とともに・・」という本で、スケジュール提示の重要性を知ったつもりでいたが、絵や写真でも分からない子もいるんですね。
自閉症だからこう対処する、ではなくて、個々に応じたわかる手だてを考え工夫するという根本的なことを再認識させれれました。
疑似体験は大変分かりやすかったです。
今まで子どもを責めてしまっていたことをとても反省しました。
やりたくても出来ない、がんばっているのに出来ない気持ちを自分が体験でき、とても良い経験でした。(中略)
これから、子どもがうまく出来ない場面に出くわした時、一度立ち止まって対応の仕方を考えてから動こうと思います。
日々の実体験の中から出てくる言葉一つ一つに重みがあり、自分の指導を振り返ると、変えていかなければと思うことがたくさんありました。(中略)
子どもを理解し「分かる」支援、「出来る」が実感できる支援に努めていきたいと思います。
障害があると分かっていながら、「ちゃんと書こうね」「もっと綺麗に書こうね」と声かけをしていたことが多々あります。本人にとっては精一杯の状態だったのに、心ない声かけをしてしまったのだと反省しています。(中略)
今後は「何が出来なくさせているか」を考え、工夫して教えていきたいと思います。
子どの達の「感覚」がいかなるものか、今日の体験でよくわかりました。(中略)
「手だて」を使わずして「頑張れ」はダメ!!この言葉を胸にしっかりしまって、子ども達と向き合っていきたいと思います。
以上は、おそらく、発達障害のあるお子さんを直接指導された経験のある方の感想だと思います。
こういった感じの感想が9割でした。
ぶっちゃけ、クラスには絶対一人二人はいるはずなので、指導したことがない先生はいらっしゃらないと思うのですが、気づいていない場合も多々あるかと思います。
現場の実践に活かして頂きたいな~と思います。
残り1割は、おそらくあまり発達障害に関心がなかった先生からの感想です。
発達障害について良く知らなかったので、もっと体験をしたかった。
具体的な支援を教えて欲しいと思った。
早口すぎて、メモが取れなかった。話について行けなかった。
分からないことばかりで、勉強しなきゃいけないかもと思った。
そして、これはいつもお願いしていることなのですが、ダメ出しも書いて頂きました。
「今月、あと7カ所でお話するので、ここがわからなかった、こうした方がいい、ということを是非書いて下さい。次回に活かしたいのでご協力お願いします」とお願いしたのですが、みなさん、いっぱい書いて下さいました。
ありがたいです。
「困った子」じゃなくて「困っている子」という部分、もっと訴えてもいいのでは?と思います(複数)
「分かるように伝えられなかったこちらの責任」をもっと強く言って下さい!!!(複数)
疑似体験の出典など客観的なことが書いてあるとより分かりやすいのでは?
支援の仕方が書いてる本の紹介があるとよい。
白地に黒のパワーポイントは見にくかったので、青地などにした方が良い。
作業中の声かけは、反省する教員がたくさんいると思うので、もっと激しくやってもよいと思います(ご意見多々・・笑)
気づいている先生にとっては、「もっと言って~~」なのでしょう。
でも、反感もたれたら元も子もないので、丁寧に丁重に声かけしています。
だって、気づいていない方にいかに気づいて頂くかがポイントですから。
そして驚いたのが「具体物での提示について、もっと知りたかった」と書かれた方がお二人いらっしゃいました。
一般の小中学校の先生方なので、「うちの息子は絵も写真もわからないのでブツ提示です~」って感じで写真を2枚提示したのですが、通常の学校でも、実物提示の対象の子がいるんでしょうか??
取りあえず、精一杯できたと思います。
時間もぴったりに終われたので(ここ数回、オーバーしていたので、自信喪失していました)良かったです。
この記事へのコメント
ウォーリー
>気づいていない方にいかに気づいて頂くかがポイントですから
★本当にそうですよね。
気づきは最初の一歩。そして、その最初の一歩は「こうしないといけませんよ」という姿勢では、絶対に踏み出してもらえない。自分の意思で足が上がることが、何よりも重要ですもんね。
実は、私も今月末に教職員向けの現職研修を依頼されています。
こうままさんがやられている「支援のあり方を参加者の皆さんで考える」時間を設けようと思っています。
どんな形で進めているか、また詳しく教えていただければありがたいです。
近々メールしますね。
こうまま
なかなかご依頼内容が難しくて、お盆明けの3校のレジュメがまだ出来ていません。
最終週の養護学校の自立課題も全く手つかず。
なのに
30日のPECSフォローアップで共同実践発表するので、大量の動画(3人分)も編集しないといけない・・・
マジでヤバイっす。
一本釣り。
なんとかなるさぁ
ビデオ編集やろっか、うちのPC速いよぉ
一本釣り。
こうまま
見るだけで24時間なのですよぉぉぉぉ(号泣)