講演:「障がい者への虐待をなくすために」
講師:毎日新聞論説委員 野沢和弘 氏
福祉会館の講堂、ほぼ満席。
障がい者団体の役員の方や育成会の方達、相談支援専門員さんの姿も。
今回の「障害者虐防止法」の立役者のお一人でもある中根やすひろさんも来られてました。
ゆうのスタッフも前列に陣取っておりました。(エライゾ!!)
野沢さんは
胸がふさがるような虐待事件のお話しをいくつもいくつも淡々とされた後で
そんな虐待をしないようにするためには
特性に配慮した対応がいるのだと、はっきり言ってくださっていました。
「応用行動分析」と「TEACCHアプローチ」の単語も出してくださって。
本当にそうだよなぁ・・・・。
先日の明石洋子さんの法人での職員研修は「虐待防止法」がテーマでした。
虐待防止法の概要を学んだ後で、私が障がい特性に配慮した具体的な支援の方法について講義とワークをさせていただきました。
ブログ記事を読んだママたちに
「なんで虐待防止法の研修でこうままが行ったの?」と聞かれたりしたんですが
「虐待しないための方法の一つ」を話に行っていたのですねぇぇぇ~~~。
「虐待はダメです!!」
だけでは、虐待は防止できない。
ダメだってことはみんな知ってるけど、どうしたらいいかわからないからしちゃうんだもん。
虐待せずにすむ方法とセットでないと防止はできない。
ってなことを
再確認できた講演会でした。
野沢さん
豊川でも新城でもお話しして下さるので
お近くの方は是非。
(ちなみに、野沢さんは最重度の知的障がいのある自閉症の息子さんがいらっしゃいます。)
この記事へのコメント
しまなみ
一年ほど前、職場で、パワハラ対策教育を実施されて、ちっとも対策になっていないな、と、思いました。
いじめ型のパワハラだけでなく、熱血指導も不幸なパワハラになる。
これもこれもパワハラです、と、挙げるだけではいけない。いじめ・セクハラはパワハラの一部ですが、対策はだいぶ違います。
まさに、袋小路に入り込まないために、どうするか、積極的手段を学ぶ必要があります。
虐待は胸がつぶれそうになるけど、その対策は、広く社会で共有できる智慧でもあるのです。積極的手段がひろまりますように。
こうまま
虐待って、対等な関係じゃないから起こるわけで、そういう意味で言ったら、確かにパワハラとつながっていますね。
上の立場にいる人が真摯に真剣に学んで取り組んでいかないとなくならないですよね・・・・。
しまなみ
そうですね、対等でない関係で起きることなのが共通していますね。
私の職場は、家族の縁が薄い人が多く、不幸なモデルの中に育ったのだろうな、という方が懸命に仕事をしています。上下関係も厳しく、一番上の人がいい加減だったり、隙があったりすると、下から二番目くらいの人が、間違ったスパイラルに陥ることが時々あります。特に、一番下の人に、発達障害があるときに、・・・。気の毒なのは、この一番下の人も、家族や社会からそういう扱いをずっと受け続けてきて、どこからNoと言っていいのかわからず、帰る場所もないことが多いのです。
こうまま
なるほど。
そういったご事情があっての、前回のコメントだったのですね。
理解できました。
許容範囲を広くするというか、「なるほど、そう考えるんだね」と相手の考え方や物事の捉え方をまるっと受け入れるところからスタートできる人が増えてくれたらいいなぁと思います。
これって、全てに通じる考え方だと思っています。