一体、この子をどうやって育てたらいいのか、さっぱりわからなかった。
ちまたにあふれていた育児書は全く役に立たなかった。
自閉症と診断されてから
「自閉症」と名のつく本を片っ端から買いあさり
講演会やセミナーに出まくったけれど
当時は「まずはパーテーションと絵カード」だったので、まるで役に立たなかった。
2006年夏に米国ノースカロライナTEACCH部の研修を受けて
具体物で支援することを教わって
それを実践したら
こうくんは、みるみる分かることが増えて、出来ることが増えた。
不適切な行動が激減した。
学びって大事だ。
わからないなら、とことん学ぶしかない。
こうくんを授かってから、私はホントにいっぱい学んだ。
自閉症支援のことだけでなく、法人運営関連でもいっぱい勉強した。
会計や税務や労務や登記・・・
全部がゼロからのスタートだった。
法務局なんてこうくんを授からなかったら一生縁がなかったんじゃなかろうか。
学んでも分からなかったり出来ない事はもちろんある。
それは「向いてない」って潔く諦めた方がいい。
私の場合は、掃除とか整理とか方向感覚とか・・・そういうのは、どんだけ頑張ってもうまくならなかった。
ときめき片づけ術?なんかも読んだけど、一向に片づけられるようにならなかったしどんだけ教わっても地図よめないし。
整理整頓はこう父にやってもらって、私は別のできることしたほうが絶対効率がいいし、生産的。
法人会計も、電卓3回叩いて3回とも合計が違うという中で、数年は必死に頑張ったけど、とっても効率が悪かった。
得意な事務員さんを雇っておまかせしたら、断然効率が上がり、私も自分の仕事が何倍もできるようになった。
ってことで。
分からないなら勉強しよう。
人間、一生勉強だ。
でも、
死ぬ気で勉強してもわからないものやできないものは「向いてない」んだから、別のことしたほうが絶対イイ。(必死に学んで頑張る前に「向いてない」と言うのは完璧NG)
そうやって
みんなで幸せになった方がいいよね。
この記事へのコメント
ぱき子
私の場合、一生修行ってかんじです。
自分の出来ること、得意なことで人の役に立てるって自己存在が確認出来て、生きてるって気がします。
自分に出来そうなこと、経験を生かせそうなことが見つかりつつあります!まとまったら、企画書持って東豊町にもっていきます。
こうまま
うん。私も一生修行の身です。
みんなが「自分に出来ること」を持ち寄ったら、すごい力になるんだと思うよ。
「生きてる!!」って実感できるのってステキな事だよね。
私、帰国した直後、一時も目を離せない5才のこうくんを抱えて、娘を集団登校の場所まで歩いて連れて行くことすらものすごく大変で、私はもう世間では必要とされない存在なんだって思って、凹んでた時期があった。
人の役に立てることって、生きる希望につながるよね。
ぱき子
頑張りすぎず頑張って、諦めない
難しいですね。
でも、NHKのETV特集「ひととうまく付き合えない」でもありましたが、親子関係が良好に保てることが、まず第一ですよね。子どものためにも、頑張りすぎないようにします。
こうまま
うん。
私も、何かやらなくちゃ、って、とにかく「生きてる証」が欲しかった・・・・。
いたいいたいお母さん
いたいいたいお母さん
こうまま
具体物のスケジュールは、そこにあるものが使えるので、絵カード作るよりラクなんですよね。
ただ・・・
荷物は増えます(爆)
楽しいお出かけの経験がいっぱいできるといいですよね!