豊川養護学校恩田校長と豊川養護保護者である花島さんとの間で
「個別の教育支援計画を10月上旬までにコピーし配り始める」ことが確約されたそうです。
さらに
「個別の指導計画は保護者の希望で見せることができる」ことになったそうです。
花島さん、お手柄です!!!
立会人は、尊敬するレインボーはうす施設長の長坂さん(豊川養護の学校評議委員です)
事前に愛知県教育委員会の小・中学校「個別の教育支援計画」作成ガイドブックを精読してくださって、決定打の提示をしてくださったそうです。
さすが、長坂さん。うっとり。
感謝です♪
全国的には、びっくりされることと思いますが
こうくんが通っていた豊川養護学校では、これまで支援計画や指導計画の保護者との共有はありませんでした。
私自身、養護学校在籍中の11年間で支援計画も指導計画も一度ももらったことがありません。
福祉サービスは「個別支援計画」をもとにサービスが提供されますから、私が現在園長を務める母子通園施設でも1人年3~4回の面談をしていますが、支援計画の共有は必ずしています。
支援計画は2部制作して印鑑をもらい、1部ずつ共有するのが当たり前です。
なのに、なぜ豊川養護学校で共有されていないのかとてもギモンに思い、愛知県内の状況について知り合いの保護者や教員からから聞き取りして調べたところ、近隣の養護学校ではすでにちゃ~んと共有して活用されている事実が判明しました。
高等部3年生では、移行支援計画もちゃんと作られていました。
こうくんには、そんな話全くなかったですねぇぇぇぇ・・・・
学校を辞めた後も、事業所への引き継ぎの書類など1枚もなく、こうくんの養護学校での11年って一体なんだったのかな・・と空しく思いました。
近隣の養護学校での現状について、聞き取りの結果を花島さんに託しました。
で、上記の結果です。
一歩前進です!!
今後は、その計画の「中身」です。
紙が必要な訳じゃありません。
こうくんが学校に行くのをやめてから2ヶ月半。
めちゃくちゃだったこうくんが、とっても順調に回復しています。
という事は。
こうくんが不適応行動を起こした原因は、学校の対応にモンダイがあったためであることは明らかです。
それが繰り返されないために、私にできることを精一杯していこうと思っています。
まずは、支援計画、指導計画の共有から。
ってことで。
在籍中の皆様におかれましては
「指導計画」を閲覧(開示請求)の上、担任と是非とも意見交換をしてください。
それが、適切な指導計画を作っていくきっかけになります。
もちろん、お子さんの適切な支援のためですが、
先生方のスキルアップにもなります。
なので、「指導計画を見せて下さい」と言って下さい。
これは「正当な権利」です。
支援計画のコピーは10月以降配布されるそうなので、その内容についての意見もどんどん言って、改善していって下さい。
支援計画の活用方法についても、一緒に考えて行きましょう。
NPO法人ゆうは全面的に協力させていただきますので、会員の皆様はお気軽にご相談下さい。
みんなで、豊川養護学校を良くするために頑張りましょう!!!!
<追記>
立ち会いをしてくださった長坂さんが経緯を客観的に記事を書いて下さっていますので、是非読んで下さい。
なないろの落書き
この記事へのコメント
ごるご
我が子の母校の支援計画…もう本当に…だったので。
こうまま
私は見たこともないから、内容以前のモンダイですよね。
それより
どんな「指導計画」立てて指導してるのかを知りたいわ~
くま
こうくんと同い年の自閉の息子がいます。
そんな学校が未だにあるなんて…
こうくん11年間もよく頑張ったね。
エライぞ!
ゆうで、こうくんの卒業式が出来るといいなあ~
だって、みんなの何倍も頑張って来たんだものね。
こうしろう
うちも高等部時代は夫婦とも血だらけの状態でした。怒れる息子の、今思えば悲鳴だったと思って反省しています。学校に行かせることは親の努力目標だとその当時は本当に思っていました。だから会社に遅刻しながら毎日のように学校まで送りました。自分たちで何とか息子に伝えて、環境を整えれば学校でも安定して過ごせるはずだと、上手くいかないのはこちらの責任だと勘違いしていました。
高等部の存在意義はなんだったのか?と今でも思います。
先生方は皆、愛情があり結局行けなくなった息子のために1人だけの卒業式をしてくださりました。
本当に感謝しています。でも、在学中は残念ながら支援は届かなかったのも事実です。
教訓として得たことは、高等部は義務ではないこと、高等部にいかせたいから中等部から支援学校へ行かせるという話もよく耳にします。
仕方がないのかもしれません。地域の支援学級のお子様方が、進学先にと高等部に入ってきます。必然的に膨れ上がってしまいます。
受け入れたからには学校にはその子に合った支援を提供する義務があるはずです。
出来ないなら受け入れない事だって必要。受け入れ先がないから新たに創る。そういうことが超マンモス校が問題視されている支援学校の根っこにあるのだと思います。親御さんだって本当にその子に合ったところとして学校以外にも道があることをよーく考えて欲しいです。
少なくとも、学校に行かなくなって私たちは血だらけになることは、皆無になったこともお伝えしたいです。
黙っていられなくなってすみませんでした。
mio
個別支援計画は共有するのが普通だと思ってました。
そのような現実を知らない自分が恥ずかしくなるくらいの驚きです。
また新たなスタートですね。
一人でも多くの子たちの笑顔のために…
長坂
私が校長先生に確認させて頂いたのは、以下の点です。
愛知県教育委員会の小・中学校「個別の教育支援計画」作成ガイドブックのQ&AにQ23「誰が責任をもって保管すればよいのでか?」に対するAnswer部分です。
そこには次のように記載されています。
『保管について
「個別の教育支援計画」は個人情報にあたりますので、情報の流出を防ぐため、管理には十分な配慮が必要となります。計画の作成にかかわった学校、各機関及び本人、保護者が保管することになります。学校及び各機関は、それぞれの担当者が責任を持ち、各機関等の定めに従って個人情報の漏洩がないように保管することになります。』
これに従うならば、ご本人(保護者)が個別の教育支援計画を1部持っていることは全ての前提になっています。
ご本人(保護者)が個別の教育支援計画を保管することは当然だということです。
これ以上でも、これ以下でもありません。
まずは10月上旬に「個別の教育支援計画」が配布される動きを見守ります。
そして次に、より具体的な個別の指導計画に対する情報開示請求ということになると思います。
これにつきましては、昨日の校長先生との話し合いで「個別の指導計画」について、保護者の方に向けて「学校に個別の指導計画がある」というメッセージではなく「個別の教育支援計画に基づいて作成されている個別の指導計画を見ることができる」という開かれたスタンスのメッセージに変えて欲しいとお願いしました。
この辺りにつきましては学校側に裁量権がありますので、今後どのような表現でメッセージを私たちに届けてくれるのか推移を見守ります。
花島さんやこうままさんの思いが、何とか豊川養護学校に届きますように!!
そして、変化が生まれますように!!
たまたま、今年度、来年度と本校ではありませんが豊川養護学校本宮校舎の学校評価委員として居合わせたご縁で、これも大事な役割だと判断し、動いていきます。
引き続き、宜しくお願いします。
こうまま
コメントありがとうございます。
卒業式は本人は意味がわからないと思いますが、区切りなので出来たらいいなぁと思います。
◇こうしろうさん
またまた、思い出したくもいことを思い出させてしまってスミマセン。
きっと同じ思いをいっぱいしてるんだろうな~って思います。
高等部については、今のシステムでは重度最重度の子には行く意味はないなぁと感じます。
重度クラスは、本当は、めっちゃスキルのある先生が配置されるべきなのに、そうなっていない現実があって、それで、生徒が大変な状況に追い込まれていると思います。
新人ヘルパーをこうくんに派遣することなんて絶対ないですからね。
愛情だけじゃ無理で、スキルが要る子たちなんですよね・・・・。
◇mioちゃん
マンモス校なだけに、管理がタイヘンなんだと思う。
でも、それじゃイカンよね~。
頑張ってもらわねば。
◇長坂さん
お忙しい中、同席して下さった事、本当に感謝しています。
学校というのは、外部がちょっとつつくとさっと扉をしめで自己防衛に走るのがフツーなので、変えていくのはとても大変なことだと思っています。
「ご本人(保護者)が個別の教育支援計画を保管することは当然だということです。
これ以上でも、これ以下でもありません。」
ここですよね。
まずは、ここを絶対に実行していただかねば、と思っています。
今後ともよろしくお願い致します。
花島
信頼を置いている担任の先生の口から
「確認したところプライバシーの問題で持ち出しできないといわれました」
と回答があり、(その後、持ち出せたのですが)
「支援する各機関の情報共有のための書類(個別の支援計画)がなぜ???」
これは担任の考えではなく、学校の回答だと捉え、学校が提示しない意図はどこにあるにしても、情報が出てこないのは、保護者と学校の相互の支援内容の関心が育まれず、質の向上に悪影響があると思い、すぐ改善する必要があると思ったのです。
ただ、今回の個別の教育支援計画のコピー配布はスタートに過ぎません。支援計画と具体的てあては距離がかなりあります。具体的な毎日の支援・療育に結びついてはじめて子どもに届くからです。
こどもに届くのは毎日の生活の支援・療育であって書類ではありません。
ただ、出発点が見えないとその後の質の向上に差し支えがあるからです。
これを利用して我が子の将来目標を考えたり、対策したいこと、伸ばしたいことを整理します。
次に、指導計画を見せてもらって、先生と一緒に考え、こどもの成長、状況によって修正、定期的に評価をしていきます。
保護者を中心にこの地域の学校や各機関をこどもを支えるチームと機能するようにとなっていくためのツールです。
個別の支援計画について、書くべき内容、情報共有のツールとしての使い方、そこからの指導計画、指導計画から見えてくる日々の支援、連絡帳の活用との関連、この制度の利用法は奥が深いと思います。
制度を活かすのは利用者にあります。
自分もみなさんと共に成長していきたいと思っています。
このブログに訪れる方はわかっていることと思いますが、全ての保護者に、個別の支援計画と指導計画の関連性、位置づけを分かった上で関心を持ってもらいたく、学校からそのための文書を出してもらうよう働きかけもしました。
花島
こちらはお願いすれば見せてもらえるということでしたので。
こうまま
本当にお疲れ様でした。
勇気ある行動だと思います。
私は小心者なので、在学中は何も行動を起こすことはできませんでした。
だから、花島さんをとても尊敬します。
指導計画が日々の子どもへの指導に活かされてナンボです。
なので、支援計画のコピー配布は本当に「きっかけ」ですよね。
「制度を活かすのは利用者にあります。」
全く同感です。
親も学んでせっかくある制度を上手に活かしていきたいですよね。
半沢直子
この度のこと、とても驚いています。それは豊川養護に同様の考え方がおられたことにです。
ただ大きく異なることは私は個別の指導計画を(ご理解ある)担任の先生と共有しており、すでに2学期分の計画についても話し合いが終了しているところです。
ご存知の通り、平成19年度に法律の改正が行われ、平成20年から21年にかけて各都道府県ごとに個別の支援計画と指導計画が新たなカタチで作成が義務付けられました。愛知県でも同様に。そしてその作成マニュアルはPCを通して誰でも簡単にダウンロードできますし、教育委員会へ電話すれば送付もしてくれます。
学校側は保護者から要求されればいつでも個別に時間を取ってお話する姿勢でしたから、私は今まで、同級生の保護者や上の保護者の方に必要性を説明して参りました。しかし、実際に要求される方はいませんでした。
私は主人の関係で他県からの新参者ということもあるせいか、保護者の方々の無関心が信じられませんし悲しいです。
この度の素晴らしい働きかけが、保護者自らの姿勢で潰れることの危惧を抱きまして、コメントをさせてもらう動機です。
長々とすいません。
こうまま
はじめまして。
コメントありがとうございます。
制度は使う側が育てるという視点は大切ですよね。
花島さんと協力して運動してください。
私は既に外の人間ですので後方支援させていただきます。
半沢さんが、担任と指導計画の共有をされ、すでに2学期分の計画について話合いがすんでいることをお聞きしてとても嬉しいです。
私も小学部時代はとてもいい担任に恵まれ、当時はまだ計画は義務ではありませんでしたが、担任と目標を確認し、家庭での取り組みと学校での取り組みをすりあわせたり役割分担したりできていましたし、連絡帳で密なやりとりが出来ていました。
毎月の参観日も6年間皆勤でした。
でも、中学2年以降は参観日は見るのが辛くて行けなくなりました。
中学部からは能力別のクラス編成になり、教科担任制になります。
このことが様々な形で影響し、残念な支援を産んでいると感じています。
花島
半沢さんへ
同じように感じていた方がいるのはうれしいです。うちは中等部ですけど、お会いできるといいですね。