2013年11月05日

先輩風を吹かせない

今日は、新城市こども未来課さんからご依頼頂いた親御さん向けの研修でした。
保育士向け連続療育研修がこの間終わったばかりなんですが、こども未来課さんはホントに私をこき使って下さいます(爆)

今回は、母子通園で座談会のお手伝いをしてくれる先輩ママさんのための連続講座(5回)です。

ひまわり園でも4年前から「茶話会」に卒園児ママに入ってもらっています。
「母子通園施設の茶話会や学習会」という決まった枠の中での活動なので、卒園児ママの役割がとても明確になります。
するのは「傾聴・共感・情報提供」のみ。
アドバイスや助言は母子通園スタッフがしますので、一切しません。
在園児ママがより通園しやすくなるように、スタッフや他のママとの橋渡しをするのがお役目です。
傾聴の練習やペアトレや障害理解や言葉や身辺自立に関する研修をして、毎月定例会を開いて情報交換をしています。

このやり方だと、丁寧に在園児ママの支援ができるし、卒園児ママのフォローもできると思っています。
そのノウハウを、新城のママたちに伝授してほしいというご依頼でしたので、今日は、心構えや役割について1時間半の座学のあとで、30分のロールプレイをしました。
座学でのメインテーマは「先輩風を吹かせない」(劇爆)
でも、これが一番大事だと思っています。

そして、ロールプレイは3人ずつに分かれて「自分のことを話す」
Sm-2s.JPG Sm-1s.JPG
自分の子どもに遅れがあると気付いた時
他人に違いを指摘された時
障害があると言われた時
「あの時」に戻って、その時の思いを話します。
聞き手は聞くだけ。
見てる人は見てるだけ。
そういうロールプレイです。

母子通園の在園児ママに寄り添うためには
「あの時」に戻って思い出す作業が要ります。
これをしなかったら、母子通園の在園児ママに寄り添うことはできないと私は思っています。

でも、これは
「ようやく乾いたかさぶたをはがす作業」なんです。
とてもつらい作業ですが
目の前にいる若いママたちが前向きに自分のお子さんと向き合えるために
頑張って辛い作業をしてもらっているんです。

そういう思いでやっている活動です。
私にとって、とてもとても大切な活動です。

だから
弱っている人にアドバイスして自分の優位性や存在意義を確かめたいというタイプの人には向いていない活動だと思います。
(自己の存在意義の確認はもちろん大事だけど、別の形でやってほしいと思います。)

だから
「先輩風を吹かせない」のは、絶対条件なんです。自戒の意味も込めて。

今日の新城のお母さんたちは、とっても真剣に取り組んでくださいました。
あと4回、誠心誠意、精一杯お伝えしたいと思います。

posted by こうまま at 20:42| Comment(11) | TrackBack(0) | こうままのお仕事 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この講義、私も受けたいくらいです~。同じ愛知とはいえ、尾張地方なんですが(涙)

昨年母子療育を終えましたが、母子療育園施設にたまにボランティアで行ったり、在園のお母さんたちで療育の時期が重なってない方たちとも交流があって。

自分が誰かに言われて嫌だったことは言わないとか、気をつけてはいるんですけどね。
Posted by フラン at 2013年11月05日 21:26
◇フランさん
>自分が誰かに言われて嫌だったことは言わない
そそ。
これ基本ですよね!!!
それがわかってるフランさんはセンスあります。
めっちゃステキです。

母子通園施設でのボランティアや在園児ママとの交流、是非積極的にやってください。
「恩送り」でございますよ~。
Posted by こうまま at 2013年11月05日 22:45
素晴らしい取り組みですね!

私も受けたほうがいいかもしれません。

いや、受けてみたい(^^)

かさぶたをはがす作業。。。泣いてしまうかもしれません。。。
Posted by はは亀 at 2013年11月06日 18:59
すごーい!!それを大切にする「ゆう」さんも凄いですね!!優位に立たない親支援、大事ですよね。本当の共感ですよね。。私もセルフ(書き出し)ではやってますが・・受けたいです。。
Posted by はるまま at 2013年11月06日 20:01
◇はは亀さん
いえいえ・・・トンデモナイです。

かさぶたをはがす作業の時は、みんな、いつもしんみりです。
でも
必要なことなんですよね。

◇はるままさん
私、同じ立場の親御さんの言葉に傷つきまくっていた時期があって、そこがスタートになってるんだと思います。
スペシャルな中でスペシャルなこうくんでしたからね~。

今ひまわり園でお手伝いしてくださっている卒園児ママさんは、ホントにいいお仕事をしてくれています。
とても私には真似出来ないレベルの「共感」と「傾聴」をして、在園児ママを元気にしてくれています。
私は情報提供しかできませんわ~(苦笑)
Posted by こうまま at 2013年11月06日 22:19
泣きそうです・・・

ここまでしてくださる
というか「そこ」こそが
一番の「支援」という気さえしてきます。

本当の「元気」が
出てくるだろうなぁ

皆さんのコメント書き込みされていたこと・・・
身にしみて感じます。
本当に「優位に立たない親支援」

自分も受けたい、受けたかった
は、もちろんですが
うれしくてうれしくて
Posted by ななみ at 2013年11月07日 14:50
◇ななみさん
母子通園って「入り口」だから・・・
その「入り口」が辛く悲しいものにならないといいなぁって思うんですよ。
私は入り口でとても辛く悲しい経験をして、それをず~~~~っと引きずってしまったから。
そういうのってお互い不幸だし、子どもにとっていいこと一つもないもんね。
Posted by こうまま at 2013年11月07日 16:56
うちは就園前の年に「ちょっと言葉の遅れや発達が気になる子の親子教室」で、普通の雑談の中で保健師さんに「来年入園だけどどうするの?」と聞かれ「保育園入れる予定です。」と答えたら、「こんなんで保育園入れたら、先生が大変じゃん!」と言われたことが本当に悔しかったんです。

子供の癇癪が酷くて子供と外に出るのが一番辛かった時期で、それがきっかけでその教室はすぐに辞めて、半年ほど引きこもりました。他の教室も勧められましたけど、支援者にたいして完全に不信感もっちゃいましたから、行く気になるはずもなく。。。

市の主催の教室だったんで、後日その保健師から謝罪はありましたけど、一度発した言葉って消えないですよね。それからもう3年以上経ちますけど、いまだに思い出すと悲しくなるし、その保健師の顔も見たくないです。

Posted by フラン at 2013年11月07日 21:54
◇フランさん
はい。とてもよくわかります。
私はもう12年たちましたが、単独通園施設の園長代理と主任保育士が発した「こんな子見れない」「コワイコワイ」という言葉は絶対に忘れません。
児童相談所の心理判定員の人を見下したエラソーな態度も許せなかったし、「そういうやり方(いい行動にお菓子あげる)ボクはキライだなぁ。」と言った医者も絶対許さないです。
おかげでその後医者不信に陥って、7年主治医なしでしたもん。
Posted by こうまま at 2013年11月07日 22:08
メンター事業を国が推進している関係?で、「先輩として活躍したい」お母さん(組織だったり個人だったり)にお会いすることがありますが、なかなか難しいと考えていました。「親」であられる当事者性は尊重されるべきですが、えっと…と思ってしまうことが殆どだったのです。(一個人の要求を語っておられるとか、制度についての把握があまりないとかいろいろ…)
こうまま様、ここまで、考えておられるのですね…。

基本相談→療育(児童発達支援等)の導入の場合に、面談終了後にすごく不安になることがあります…
私、それこそ、びゅーびゅー風ふかせまくっていたんじゃないだろうか、的に…。。
(でも、療育資源が事実上奪い合いで、数か月の見学の遅れが年単位の開始の遅れになることも知っているわけで、私が知っていることはご家庭も同様に知るべきだと思ってしまうのですが…)
こうまま様研修受けたいです。。

ちなみにこの辺で発達を診ることになっているところでは、絵カードを使うと発語が遅れるとの指示がされるため、よく困っています。ぺくす?なにそれおいしいの??という感じです… (いつもすみません)
Posted by ペンネ夫人 at 2013年11月08日 02:44
◇ペンネ夫人さん
私自身は「ペアレント・メンターTM」の研修は基礎も応用も受けて、事例検討で事例も提供しました。

私がやってる「卒園児ママによる在園児ママ支援」は、地域密着のせま~い範囲のものなので、「ペアレント・メンターTM」とは別物だと思ってます。


>ぺくす、ナニソレオイシイノ?

頑張ってください。
10年前はT市もそうでした。

私がやっていた支援ツール勉強会ではPECSの紹介もしていましたが、参加していたお母さんたちが「他のお母さんたちは、絵カード使うと言葉が遅れると言ってる」と。
とても悲しかったです。
なので
地域の支援員さん、保育士さん、養護学校の先生方、STさん、心理士さん、ドクターなど巻き込んで、ちいさな勉強会から始めて、じわじわ広げていきました。
ほのくにPECS研究会の立ち上げまでにも紆余曲折ありましたよ。(今はもう若い人たちに引き継いでいますが)
こういうのって、時間がかかるんですよね。
Posted by こうまま at 2013年11月08日 19:36
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