2014年01月12日

青年期・成人期の自閉症支援

今日は、先月に引き続きTEACCH研主催のセミナーに参加。
講師はおしまコロニーで強度行動障害の方達を支援されてきた寺尾先生(現在は川崎医療福祉大)
「1995年」と表示された動画を見せていただきました。
カセットテープとか出てくるホントに古い動画なのですが
見事に構造化されていて、ワークシステムが機能している施設内の様子を見て
「こうくんが生まれる前に、もうここまでちゃんと行動障害のある方への支援が出来ていたのに、どうして今もまだ適切な支援が広がらず、千葉のような事件が起こってしまうのか???」と思ってしまいました。
同じ「強度行動障害の方の入所施設」で、あまりにも違いすぎる・・・・。

寺尾先生は繰り返し
「行動障害は本人のせいではない。未学習と誤学習のせい。親に育て方をガイダンスしてこなかった専門家や支援者のせい」と強調されていました。
「いくら早期に診断がついても、育て方を教えてくれなかったら意味がない」とも。
本当にそうだと思います。
今の学校教育における配慮のなさ、教育方法の未確立も指摘されていました。

行動障害の兆候は3歳頃にはもうあるのだそうで、知的に重い自閉症で「衝動性・多動・こだわりの強さ」などが顕著な場合は、思春期に行動障害を起こしやすいのだそうです。
(なるほど。こうくんは起こしやすいタイプど真ん中のお子様だったんだな~。)
で、そうならないために、幼児期からの支援が大事なのだと。
(療育機関だけでなく、学校教育も相当に頑張ってほしいなぁ)

安定した成人期を送るために大事なのは「安心感と信頼感」「コミュニケーションしようとするマインド」「出来ることを活かす」「苦手なことは上手に調整して対処できる手段をもつ」「社会的な適応」
こうくんの場合、「社会的な適応」にまだまだ課題があるなぁと思います。(あとは結構いい線いってると思ふ♪)
ルールの理解や適切な余暇レパートリーを増やすことが今後のテーマだと感じました。
更に、女の人の髪の毛をかぐ行動は何としても消去せねばと再確認できました。

それにしても。
寺尾先生はとっても熱い方でした。
会場からの質問(特性を理解しないザンネンな教員や指導者の存在)について
「自閉症の人に言って聞かせようとするような職員や教員は、自閉症の人を苦しめるだけだから、やめてもらったほうがいい。そう思いませんか?」とばっさり。
「無知は罪なのです」とも。

私的には「看取り」の視点がとても勉強になりました。
こうくんは、いろいろ課題はありつつも、今、幸せな青年期・成人期に向かっていると思います。
その先の未来も幸せであってほしいし、幸せな最後を迎えてほしいと思います。
痛みや不快感を訴えられないこうくんが、幸せに終末を迎えるにはどんな支援がいるんでしょうか。
癌で亡くなられた自閉症の方の緩和ケアのお話を聞きながら、そんなことを思いました。

posted by こうまま at 19:31| Comment(6) | TrackBack(0) | 講演会・勉強会 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「やめてもらったほうがいい」
切実です。

おととしだったか、施設の長にそのような話をしました。あの人(たち)にはやめてもらいたいと。
長からの返事は 涙を浮かべながら、「人(手)が居なさすぎて 一人としてやめさせるわけにはいかないんです」―――でした。

はあっ!!?てなものでした。
こんな法人アホらしくってと、バカバカしくなってと、居てほしい人こそが辞めていってしまう現実があります。

財)日本知的障害者福祉協会 が行なっている`知的障害援助専門員´の資格を取るため受講していた当時のテキストにありました。

ご利用者は支援員を選べません。
支援員に当たり・はずれというものがあるのだとしたら、あなたは決してはずれの支援員にはならないでください、と。

Posted by たかの at 2014年01月13日 22:17
◇たかのさん
せっかく福祉のお仕事につかれたのだから、できれば「はずれじゃない」人が増えて欲しいな~と切に思います。
教員もあたりはずれが大きすぎるのでツライです。
生徒は先生を選べないし、利用者は支援員を選べないですから・・・・。




Posted by こうまま at 2014年01月14日 17:53
強度行動障害という言葉を初めて知ったのは、こうままのブログでした。私なりに色々勉強しましたが、独学で調べる事しかできず、中途半端に終わっているじょうたいです。
コロニー、施設に、学校に、色々問い合わせしたりしましたが、何一つ答えがみつかりませんでした。
私の勉強不足で、セミナー、勉強会などの情報をさがせずにいます。こうままがうらやましいです。
Posted by けさんまま at 2014年01月16日 16:28
◇けさんママさん
そうでしたか・・・。
私も、寺尾先生のお話は始めて伺ったのですが、こうくんと同年代の自閉ちゃんのママたちが、もう10年も前に先生のお話しを聞いておしまコロニーに見学に行ったと聞いて、いいな~と思っていた所でした。

支援方法については「国立のぞみの」が取り組んでいて、「あきらめない支援」という冊子が出ているので、是非読んでみて下さい。
お薦めです。
Posted by こうまま at 2014年01月16日 18:21
新城福祉会で、親子支援受けてる当事者であります。スカタン娘も小林先生をお慕い申しております。

豊川は大きな町ですので、大変なのですね。大きな町は施設も人材もたくさんいるものばかりと。まさか養護学校をおんでる程に人材も見識も払底していて、あまつさえ幼子が路頭に迷うなんて想像さえしておりませんでした。無知は罪悪ですね。

行為障害の問題は知能の高低に関わらず頭が痛い所ですが…中学時代、割られた硝子が10万円、健常ねーちゃんに流血沙汰は数知れず、おかんやばあちゃんも生傷絶えず。やはり誤学習を家族みんなでやらかした挙げ句ですね。おかんも、娘に腹を立てて立てこもりした部屋の硝子を正拳で叩き割ったこともありました。これが貴様のおふくろだと気合い入れながら。
大学の偉い先生の講演会に行くお金もゆとりもなくひたすら親の自分が悪いと責めました。

どうしてでしょう。アメリカ式の最新療育方が浸透してきて、昔より良くなって当たり前なのに。
Posted by いらんこと言いになりますが at 2014年01月31日 23:04
どうしてですかね?
私も知りたいです。

こうくんが生まれる前に
既に自閉症の人への適切な対応方法は国立ぞみの園で研究され、おしまコロニーやはるにれの里や横浜のやまびこ等で実践されていたのに。
私は当時たどり着くことが出来ませんでした。
悔しいです。
Posted by こうまま at 2014年01月31日 23:36
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