具体物というより、「身体プロンプトをし合う」みたいな感じでやりとりしています。
クレーンの進化版という感じです。
今日も「おまえのその味噌汁をワシのお椀の中にいれやがれ(鍋に味噌汁が残っていないのを確認してから)」
とか
「緑茶をこの水筒に入れて氷を入れやがれ」
とか
細かい指示をしてきます。
緑茶とほうじ茶は入れる急須がちがうので(お茶屋の娘なので、そこはこだわります)、入れて欲しいお茶の急須をちゃんと選んで差し出して「これ持ってお湯注げ」と身体プロンプト(?)してきます。
冷たくして欲しい時は、冷蔵庫のアイスボックスを空けて、スコップを手渡してきます。
これは私がいつも「どっちにする?」「氷は?」ってブツを見せて聞いていたからです。
どんな場面でも「選ぶ」って大事です。
でも、そのせいで
めっちゃ細かいとこをしつこく要求してくるワガママな18歳に育っております。
要求に応じるときも応じないときもありますが
応じられない時は手で押し返していますが、当然、押し問答になります。
私の手をつかんで、無理矢理やらせようとがんばります。
ホントしつこいです。
この押し問答の時のこうくんの力加減で「その時の調子」がわかります。
調子悪い時は、はいはいと何でも聞いて応じてあげちゃうほうがいい。
その方があれこれ破壊されることもないし、立ち直りも早いから。
ダメだよって押し返した時に
「やっぱ無理か。しょぼ~ん」って感じの時もあるし
「ちぇっっ、だめか。ちくしょー」って感じの時もあります。
めっちゃ可愛いです。
笑えるのが
私の目を盗んでペットボトルとかビニールをゲットしようとしてる時
私の手を取り、PCの前に座らせ、PCを開かせ、マウスを持たせるのです。
もう、思いっきり身体プロンプトの全介助で(劇爆)
こうくんか「ここから動くな~~~」と必死なオーラ出して。
うはははは~~~
身体プロンプトでしか適切な行動を教える事ができなかったこうくん。
やっぱ、コミュニケーション手段は「身体プロンプト」なのねぇぇぇぇ~~
こうくんのこの要求手段はとてもわかりやすいので
これが維持されるように、極力「察しない」様にしています。
ああ、あれね
と察して動いてしまうと、どんどん簡略化されて、要求が不明確になって伝わりにくくなってしまうから。
こうくんの場合、コミュニケーションのズレがエライコトになっちゃうので。
なので、全介助の身体プロンプトで操り人形のように応じるようにしています。
誰にでも細かい要求ができるように。
人それぞれのコミュニケ―ション方法があるよね~
「通じる」「伝わる」って、大事です。
わかってもらえると、嬉しいし気持ちいいもんね。
この記事へのコメント
ペンネ夫人
もし、こうくん氏が、自立して「自分で緑茶あるいはほうじ茶のうち好ましいほうの急須を持ち、湯を入れ、必要に応じて氷を入れる」風になるのは、こうまま様的には好ましいことなのでしょうか。
お茶を自分でいれられるのは好ましいスキルですが、たとえば棚からお菓子を無制限にとって食べてしまうとか、勝手にコンロの火を付けて冷凍庫のイカを炒める、などになると家族にとっては好ましくないスキルなので、その差をどうお伝えになっているのかとても気になって身悶えております。 しかしすばらしいです。
ZX-14
こうまま
わかります~~~~。
そのあたり、どこまでの自立を目指すのかは、年齢と機能レベルによりますよね。
「見極め」が大事かと思います。
あくまでも、こうくんの場合ですが
こうくんにとっての自立は「支援付き自立」なので、いかにうまく支援をゲットするか、がポイントだと思っています。
お湯で火傷したらエライコトだし、急須割っても困るので、「オトナにやってもらう」スキルを磨いています。
大好きなお茶漬けを選んでご飯にかけて、ポットの下にお椀を置いて「ほれ、お湯かけろ」って、身体プロンプトで指示されてる私です。
「自分でやろうとすると、食べれない。オトナに頼めば食べられる。」「オトナに頼んだ方が得」という経験を重ねてきました。
そのため、タッパーに入ったお菓子も私の許可をとってから食べています。
冷蔵庫のものも、私の手を引いて「これ食いたい」と主張して、却下されてしょぼ~んとしてたりします。
生活していく上で、大事なことですよね。
◇ZX-14さん
褒めて頂き、恐縮です。
まずはやってみて、ダメならまた考える。
その繰り返しかな~と思います。
妹組
わかります~ 私がガンコに言う事を聞かない時、息子は(現在の悪い癖)唾を服に吐いてしまうし、確かに立ち直りが遅いです。
その時の調子に合わせる事が大事なんですね
こうまま
私たちも、体調悪い時もあるし、虫の居所が悪いときもありますよね。
機嫌悪いときは、何言われても腹立つじゃないですか。
なので、さらっと流すのがイチバンだと思います。
孝行糖
言って聞かせてやってみせ、褒めてやらねば人は動かず、は障害の軽重に関わりなく大切ですね。
昔は、調子の良し悪しを考慮するという発想がなかったばかりにいらんバトル繰り返しておりました。人に物をお願いするのに、でかい態度を取る農村の長男さまの甥っ子に、貴様が偉いさんなのは、おうちの中だけで、外に出たらただの馬の骨じゃい、なんて叱ったことも。
こうまま
はい。
障害の軽重、そして、障害の有無にも関係なく、大切だと思います。
息子のおかげで、いい人生勉強をたくさんさせてもらってると思います。
しましま
これが維持されるように、極力「察しない」様にしています。
>ああ、あれね
と察して動いてしまうと、どんどん簡略化されて、要求が不明確になって伝わりにくくなってしまうから。
極力「察しない」…う~む、深いっ!!
高機能の人たちも「本人が困っていないのが、とっても(周りが)困る!」「本人の“困り感”をどう引き出すか!?」「SOSを出すスキルを磨こう~!」と、先日、仲間で熱く語ったところでした。
支援って、なんでもやってあげちゃうことじゃない!
肝に銘じます。
こうまま
察してるんですけど、見て見ぬフリしてます(爆)
そうるすと「なんで、やってくれんのや~~~」って、わかりやすく要求してくるので「あ、そうなのね」って速攻応じています。
高機能圏の人たちの「困り感」の引き出し方、難しいですよね。
SOSを出して成功した(得した)経験が積めるといいのかな~って思っています。
大抵は失敗して、いい経験をしていないから、表出が希薄になっちゃうんじゃないかと想像しています。
しまなみ
しましま様のコメントが、ちょうどピッタリなうちの5歳の娘。
1歳の弟に殴り掛かる!{お母さん助けてー}が言えないために。最近弟の方が察しちゃって、お姉ちゃんに期待しない・かかわらないようになったので、娘の、ヘルプ発信スキルが落ちたんですよ…。
注意するだけでなく、もういちど、{弟にいやなことされたら、すぐ、ママ助けてー!っていうんだよ!}と確認したら、翌日、お母様助けてー!と言ってきました。即座に飛んでいきましたとも。
高機能、お口は達者なように見えて、困り感をちゃんと育てないと、育たないんですよねえ。
超合金の列車でガスガス殴られても、何も言わない娘を見ると、超心配です。
ほら、なんていうの?と促して、ようやく…。
言語IQは異様に高い、はずなのに、読書を優先して、適切な喋りをしない・・・。
ま、それが、彼らなんですね。
冷蔵庫のやり取り、うちの娘も同じです!あけちゃいけないもん、と教えることを、お手伝いより優先してます。いずれはお手伝いもゆっくり覚えるのでしょうが、強化子にデザートを使っている以上、いいもん、自分で食べるもん、がやられると、ママはとってもこまりまふ。スタンプに移行できてからね!
こうまま
をを。
頑張ってますねぇぇ~♪
上手にsos出せるようになっても、年齢と共にそのやり方が不適切になる場合もあって(言いつけるスキルとか)ホントムズカシイですよね。
でも、親もどんどんスキルアップするから、きっと何とかなる!!