障害児相談支援は24年に新しく始まったものです。
そして、来年3月までには全ての方に計画が届く必要があるのですが、これまで成人の方の計画しか作ったことのない相談員さんが多いため、相談員協会さんが児童分野の研修をたくさんしてくれています。
今年相談支援専門員初任者研修を受けたばかりの私にとって、こういった専門研修はとてもありがたいので、日程をあわせて、できるかぎり参加させてもらっています。

メイン講師の日進すくすく園の熊谷さん。
お話しされる一言一言が「そうだそうだ~~~」ということばかり。
「障害児支援利用計画」(正式名称)を「発達支援利用計画」と表記されていました。
(私もちょうど来年度の書式を作っていて、どういう表記にしようか悩んでいた部分だったので、すごく助かりました。そのままパクらせていただきます!)
根拠法は児童福祉法で、児童発達支援は手帳(身体・精神・療育)や診断名はなくても療育が必要であれば(医師等の意見書があれば)利用申請できるのに、その利用計画が「障害児支援利用計画」では逆につじつまが合わない。
「療育を必要とする子ども=障害児」というのは、乱暴だと思う。
先日の全国児童発達支援施設運営協議会でも
「チルドレン・ファースト」=「障害児である前に1人の子ども」
がキーワードになっていた。
障害があろうとなかろうと
大切に育むべき1人の子どもであることに違いは何もない。
発達に凸凹や遅れがあって適切な支援が必要なだけなんだから「発達支援」でいいんだと思う。
「障害児相談支援」という正式名称が早く変わるといいな~。
いっそのこと、「療育手帳」も「知的障害者手帳」と「発達支援手帳」とかになって、発達障害のある方にも適切なサービスが届く時代が早く来るといいなぁ。
研修の方はそんなことをあれこれ考えるヒマなど1秒もない絶妙なスピードで個人ワークとグループワークが進み、あっという間の6時間。
すっきり、さっぱり、気持ちイイ!!って感じの充実した研修でした。
私のグループには名古屋の基幹センターの相談員さんがお二人いて、「家族」をまるごと支援する視点をたくさん教えて頂けて感謝でした。

無事、修了証を頂きました。
3月には虐待防止関連で2日間の研修があるそうなので、日程調整ガンバりたいと思います。
で。
頂いた資料の中にアメニティーフォーラムのチラシが。

私が登壇する同じ時間の別枠に又村あおいさんのお名前が。
時間、まるかぶり。
なんでじゃぁぁぁぁ・・・
この記事へのコメント
たかの
本当にそうだと思います。
又、あまりに「発達障害」と言われるお子さんが増えていることに違和感や不快感があるなあ、なんだろうなあと思っていたところ、書店で『発達障害の再考』という書籍を立ち読みました(現在図書館にリクエスト中)。
そこには
[再考1] 発達障害である前に、ひとりの子どもである
そして
[再考4]には
`発達障害流行り´の背景にあるもの
とありました。
`発達障害流行り´を再考し多様性を認める社会を模索するために 8名の方の講演記録をまとめられた本だそうです。
これを目にした途端、この発達障害流行りという表現に胸のつかえが下りた感がありました。
あまりに分けて追いやっていく印象が否めず、こんな社会であっていいわけないな~
大事なことを追い込んで、置き去りにするような国になってはダメだぞ~と思わないではいられません。
孝行糖
障害児って名前がつこうが付くまいが助けがあるなら御の字です。重度のお母様にあからさまにうちの子に金が回らなくなると言われて、とーちゃんの現場からダイナマイトかっぱらって自爆テロしたいと思った時代を思えば、今は障害児って名前がついてたって構いませんよ。
障害なんだろうが、自動車免許とり、調理師学校に行けるようになりました。不肖の長女の同期に明らかに本宮から来た子もいる。ねがわくば、不肖の長女がスキルを研き、その子とよき仲間になってくれたら。重度の子達を気持ちよくお客様としてお迎えできる調理師になってくれるのが、今の自分の夢であります。役所の書類に何を言われようが、仲間としてスクラム組みたいって願う奴がいることも知っていただけたら幸いです。
こうまま
>発達障害流行り
何というか「障害のせいにする」という雰囲気も感じます。
難しい課題ですよね・・・
◇孝行糖さん
1~2才児の親御さんに「障害児」という文字が山のように入った入った書類に記入してもらうのはやはりオカシイと感じています。
孝行糖
しまなみ
虐待したからあんな子に!と誤解されるのは私も発達障害(手帳は貰えない)の子を持つので、とってもいやだけど、それにも勝って、必要な人に必要な支援が届いてほしい。
虐待するのは明らかに異常。通常通りになれない理由がある。親の方が、非虐待歴はなくても発達障害や疾患を抱えている例は、少なくありません。私も、0%虐待で行けたのは、たまたま専門家で、知識があって、今の時代で、経済的にも余裕が持てたおかげ。(現在まで、うんといろんなところに足を運んで、診断名も苦労してつけてもらったけど、行政支援は、保育園の先生の個人的な努力以外、なにも受けることができませんでした。せっかく意を決してもらったレッテルが、何の役にも立たなくって、途方に暮れたなあ。知的障害なし、と判定されたせいで。行動障害や特性はバリバリなのに。今の時点では、これは、行政が悪いのでも、病院が悪いのでもない。わかっちゃいるんですが。)
相談支援、実際には、児本人と相談するわけじゃあない。
困難症、ということで、軽く見えてもすごく毎日も親戚づきあいも、仕事も、大変なことを、年一回の面談だけでも支援してもらえれば。この子は、不器用だけれど、何かの職業には付けるだろうし、微力ながら納税者になれると思うんだけど。
児本人も、家族も、親も、ひるがえっては社会も、ひろく見通しが持てて、すこしずつわかちあえるような、支援になっていきますように。
こうまま
うちは行動が激しすぎて通園を断られたクチですが、つい最近まで知的障害がないと通えない時代が長くありましたよね・・・。
現在は、診断名はなくても「発達に課題がある」「療育が必要」という保健センターなどの意見書があれば母子通園や児童発達支援には通えるようになってきたので、良い時代になったなぁと思います。