またもや疲れ果てた・・・

今日は月に1回のスタッフ研修。
午前中の全体向け研修は「ペアレンツトーク」
ひまわり園のスタッフ向けには何度かやってきたけれど、ゆうのスタッフ全体に向けてというのは初めて。
今までは、ひまわり園が母子通園なので、親の気持ちを知っていて欲しいという思いから私が企画してやっていたのですが、今回はスタッフからあがってきた企画。
トーク終了後にみんなで感想をシェアして今後の支援にどう活かしていくかを考えるグループワークをするという内容だったので、私も精一杯協力しようと思って準備しました。

年代の違う方の親御さんを、というご依頼だったので、私が良く知っている小学生から40代までの方の親御さん5人にお願いしました。
私がお母さん方にお話しを伺っていく形なので、責任重大。(コーディネイターとかファシリテーターとか、そんな感じのお役目です。)
事前の打ち合わせでお母さん方にお話し聞きながら、全体の組み立てを考え、何とか大丈夫かなと思っていたのですが、当日朝のミーティング中に動悸が・・・・。
出来ないかも・・・という恐怖でめっちゃ調子が悪くなりトイレへ駆け込んでちょっと吐いたらスッキリ(苦笑)
人間て、結構丈夫なものです。

Ptalk-1.jpg
会場設定はすごく考えました。
最初の予定では母だけ机とテーブルで、スタッフは椅子だったのですが、座ってみたら何か違う。
話しにくさを感じたので、母も椅子のみにして、半円に並べてみたら良い感じ。
これでOKと思っていたのですが、別室で最終打ち合わせしてもどったら、スタッフは床に座って子どもテーブル、という設定に変わっていました。
トーク後のグループワークも考えての設定だとすぐわかりましたが、距離感が良い感じで圧迫感がなく、ベストな設定。
うん、良い感じ。

90分の予定が10分オーバーしてしまったけれど、精一杯頑張りました。
ここまで聞いても大丈夫かなと言う場面もあったのですが、思い切って聞いたことで、私自身が救われたり、共感しすぎて胸が苦しくなったり・・・・泣きすぎてヘトヘトになりました。

トーク終了後、別室で母のみ茶話会。(スタッフが感想を書いている間)
この時間もすごく良くて、
若いママから先輩ママへの感謝の気持ちがいっぱいあふれる時間になりました。
ひまわり園でピアサポーターとして活躍してくれている保育園児のママ2人も応援に来てくれていたのですが、「みなさんが作ってくれたレールの上を走らせてもらっている」「大木をなぎ倒して道を作ってきてくださった」「ありがたい」と。
こういう思いは本当に大事だと思います。
ともすると、今ある環境が当たり前だと思って愚痴や要望ばかりになってしまうけれど、これまでの道のりを知ることで、今の環境に感謝することができる。
そのほうが絶対幸せ。

その後
スタッフからの感想をみんなで回し読み。
あまりにもびっしり書かれていて、ママたちビックリ。
「私たちの方が感謝したい。お返事書かなくていいですかね?」なんて言うママも(笑)
先輩母からは「私たちの思いを聞いてもらえる機会を作ってくれてありがとう」と。
とても意味のある研修だったと思います。
協力してくださった5人のお母さん方、本当にありがとうございました。

午後からは中堅スタッフ向け研修でしたが、疲れ果ててしまい、とても無理だったのでとよっちに任せて帰宅。
ペアレンツトークは何度やっても苦しいし疲れます。
慣れる事なんてありません。
以前、別団体から頼まれて同じ形でやった時、心の準備ができていない支援者がいた事を知らずに洗いざらいしゃべってしまい、感想を読んで、その方を傷つけてしまったことを申し訳なく思ったこともあります。
逆に、心を砕いて精一杯話したのに「いいお話しをどうもありがとう♪」と軽く言われて傷ついたことも。

ペアレンツトークは特別なトーク
話す相手を選ばないといけない。
そして
話す相手が受け取れる内容でなければ活かされない。

会場の暖かさを感じながら、苦しいけど、知って欲しいから精一杯話す
そんなトークなんだと思います。

スタッフに届いているといいな。

この記事へのコメント

  • カイパパ

    吐くほど緊張する。
    聴いた人を傷つけてしまう。
    それぐらい、ペアレントトークは真剣なもの。

    一度固まったかさぶたをかき破り、血を流して、あの思いをもう一度追体験しながら語る。そういうことを知ってもらいたいと常々思っています。だから、今回こうままさんがこの記事を書いてくれて、有り難いです。

    話を聴いたわけではないのに、緊張して胸がしめつけられました。でも、「母の部屋」での情景が、とてもいとおしくて、安堵しました。
    本当にお疲れ様です。
    2015年03月07日 18:04
  • こうまま

    「母の部屋」
    いい名前だ~、ありがとう。

    私自身、自分が話した後のあの何とも言えない不安感を1人では抱えたくないという思いがあって、トーク後に茶話会を入れました。
    これはとても良かったと思います。
    フィードバック(感想)もその日のうちがいいと思ったし。

    そして、若いママたち3人には、帰る際に「もやもやしたらメールしてね」と伝えました。
    「あんな事言っちゃったけど良かったかな」と時間がたってから不安と後悔に襲われることがあるので。
    夕方、1人のママからメールありました。

    そういうフォローが要るものだと思ってやってます。
    2015年03月07日 22:43
  • フラン

    保健師さんから健診の度に言われた言葉、母子療育園を勧められた日、受診を勧めれた日、普通学級に行けたらいいな・・・と願いながらも支援学級に行かせると決めた日。

    そんなことを母子療育園の後輩ママと話すときは、私もまた当時の感情が生々しくよみがえります。

    でも、だからこそ、一緒の時期に療育に通っていない後輩ママたちとも共感しあえて、いろんな話も出来るんだな・・・と思っています。

    忘れてしまったほうが、自分は楽なんでしょうけどね。。。

    でも、母子療育園の登園初日の先の見えない不安な気持ちは、ずっと忘れてはいけないと思っています。
    2015年03月09日 23:28
  • 孝行糖

    こんにちは。先生のブログ拝見して、ポリアンナ物語読破いたしました。


    若いお母様方にいっぱいよかった探しのお手伝いされている先生方に心から敬意を表します。二十歳になったポリアンナ、よかった探しはお人好しや楽天主義だけでは勤まらない事を身をもって悟り、おうちやおばさまを守っていきます。

    800よりたくさんの喜びの言葉が仲間たちに、お母様方に、スタッフの皆様、先生方に届きますように。
    2015年03月10日 11:48
  • こうまま

    ◇フランさん
    忘れてしまった方がきっとラクですよね。
    なのに
    どうして、ようやく癒えはじめた傷をかきむしる様なことをするのか・・・
    きっと、忘れてはイケナイ、伝えないとイケナイと、そう思っているのだと思います。

    ◇孝行糖さん
    ありがとうございます。
    伝わるといいな~。
    2015年03月11日 00:21

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