2015年07月19日

権利擁護について一生懸命考えた!

昨日はつぼみプロジェクト部企画の権利擁護セミナーでした。
第一部では
椙山女学院准教授の手嶋先生を講師にお迎えして
「どう護る?私たちの子どもの権利 どう使う?成年後見制度」
と題してお話し頂きました。
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何度か打ち合わせをさせて頂き
「親向け」の研修プログラムにしていただきました。

その結果
しょっぱな
行政マンや福祉関係者、親の会の役員レベルなら当たり前のことかもしれないけれど、一般の親はあまり知らない「国の障害者基本計画や市町村の障害福祉計画に載せてもらうことが重要。それをせずに、あれこれ文句を言っていても無駄」なことをずばっと伝えて下さいました。
いや~、本当に歯に衣着せず。
感謝です。

だから、今、「親の会」が大事なんです。
行政にきちんと根拠を持って伝える事の出来る大きな「親の会」の組織が。
昨日は、これまでのつぼみ(愛知県自閉症協会)をずっと支えて下さっている先輩方が何人もきてくださっていました。
先輩方の努力があったから、今、私たちの子どもが何とか地域で暮らすことができているのです。
私たちがしなければいけないことがより明確に見えてきたと確信しました。
これからの「親の会」がしていくのは、やはり「権利擁護」なんだと思います。

今回のセミナーは
1月の又村セミナーで「本人のベストインタレストってなんぞや?」を学び合い
4月に青木司法書士さんの成年後見制度入門学習会で成年後見制度のステキさを満喫し
満を持しての「そうは言っても、成年後見制度は諸刃の剣」を学ぶセミナー。

例えば
冬に石油ストーブを使うとして
換気しなかったら一酸化中毒になる可能性があることを知らずに使っているのはキケンですよね。
石油ストーブが暖かくしてくれるシステムを理解した上で、かしこく上手に使う必要があります。

というわけで
今回、先生には
成年後見制度が出来てきた背景としくみを丁寧にお話ししてくださいとお願いしました。

個人的には
成年後見制度の目的が
自己決定の尊重(自由権)と本人の保護(社会権)の調和
というのがストンと落ちました。
調和と言うより、両立できたらいいな~。

合理的配慮って社会権じゃなくて自由権なんだって言われて、はっとしました。
そうか、だから、合理的配慮の「不提供」が差別になるんだ、そうか~。
みたいな気づきと納得がいっぱいのセミナーでした。

今回が初参加の方には、成年後見制度が少しネガティブに映ったかもしれません。
でも、一緒に学びつづけていくことで見えてくることがきっとあると思うので
懲りずに参加し続けてくださいね♪

第2部は、グループワーク
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5つのグループに分かれて、成年後見制度を使う場合の心配、使わない場合の心配についてディスカッションしました。teshima-3.jpg teshima-4.jpgteshima-5.jpg teshima-6.jpg
どのグループにも、支援者がいるというぜいたくさ。
プロジェクト部のメンバーが書記と発表を担当し、専門家や支援者にインストラクター兼ファシリテーターをしていただきました。
当事者さんも2名参加されていました。
まさに、親、当事者、支援者みんなでウンウン悩んであれこれ話す時間になったと思います。

私が、不覚にも泣きそうになった1枚のスライド。
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そう。
私自身も親御さん向けの学習会でずっとずっと伝え続けて来ていること。
これが、権利擁護の原点なのだと私も思います。

そして
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目標→達成→評価という「プログラム」型ではなくて
主題→探求→表現という「プロジェクト」型の提案
これも「まさに、まさに!!!」と共感。
私も、このブログでよく「こうくんのなんちゃらプロジェクト」とか「我が家のプロジェクトX」とか書いてきた。
幼児児童期はともかく、青年期の方に「目標達成できてえらかったね!」ってのは失礼だ。

親としても
相談支援専門員としても
気づきと学びの多いセミナーでした。

お忙しい中、私の無茶苦茶なリクエストにお応えくださった手嶋先生
本当に、ありがとうございました!!

posted by こうまま at 13:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 講演会・勉強会 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
7/18のセミナー参加しました。
将来どんな生活をしたいのか、本人が自分で決めていけるように、小さい頃から「選ぶ」ことをさせたり、選択肢を広げるために、買い物やバスにのる練習、絵カードやスケジュールなどなど、全部ここにつながっていくんだな~と心が晴れた気がしました。
私がうるっときてしまったのは、終盤で手嶋先生が、「みんな一緒みんな仲良く」なんて教えるのは日本だけ!と言われたところです。このお言葉を聞けただけでも参加してよかったです。ありがとうございました。
Posted by しんまま at 2015年07月21日 16:17
◇しんままさん
ご参加下さってありがとうございました。
「支援された自己決定」を実現するためには、小さい頃から自発やスケジュールに従うことやワークシステムの構築が必須ですよね。
私もしみじみ「全部ここにつながってるな~」って思いました。
又是非ご参加下さいね!
Posted by こうまま at 2015年07月21日 18:36
成年後見というと、ついつい本人の意思を置き去りにして財産の保持、本人の周囲の権利や安心安全を優先しがちですが、どちらも納得していっしょに幸福になることはできるんだ、ってわかりました。


本人のやりたい、参加したいを優先したばかりに事故にあって亡くなったおじいさんの49日のお供えの買い物しながら、本人の幸福追求と周囲の兼ね合いを考え続けています。お役に出した息子さんが責められたりかげくちを家で聞かされる度に、法律や国の理念や家族の思いより、周囲に迷惑かからない事が最優先なんだ、本人の自己決定?権利?なんかのお経か念仏ですか?って思いをしていましたから。
Posted by 孝行糖 at 2015年07月31日 15:46
◇孝行糖さん
両立は難しいのかもしれませんが、でも、利用するのであれば、強みと弱みを知っておくことは大事ですよね。
Posted by こうまま at 2015年08月02日 00:21
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