2016年06月24日

10時間籠城から信頼回復まで

こうくんが車に10時間の籠城をしてから約1か月。
(参照:4畳半プロジェクトに早くも暗雲がたちこめる
その後も私の車からなかなか送迎車に移動できない日々が続いていたのですが、1か月たって送迎車に乗れるようになってきました。
単に1か月待っていて乗れるようになった訳じゃなく、日々、支援員さんが特性に配慮した上での戦略を立てて実践して下さったから1か月で戻ったのです。

そもそも、どうして私の車に籠城したのか。

実は、3月まで毎週月曜日の夕方はヘルパーさんと外食練習をしていました。
このブログを読んでくださっている方はご存知かと思いますが
レインボーはうすの新年会に楽しく参加するための練習でした。
で、それが1月に大成功に終わり、3月のお祝い会での朝食バイキングもokだったので
「外食練習は卒業だね!!!」となったのです。
親と支援者が勝手に「スキルを維持する意味で、今後の夕方の外食支援は月1回でいいよね」と決めてしまったのです。
本人に相談することなく
本人の了解を得ることなく
本人に伝えることなく

だいたい「練習」って思ってたのは親と支援者だけで
こうくんにとっては、「好きなモノが選べる楽しい外食の時間」だったはず。
なのに、それを勝手に減らしてしまったのです。

こんな失礼な事ないですよね。
どうして気づかなかったんでしょう。
ホント、私はアホだと思います。

きっとこうくん、「?おかしいな?次はいつ行くんだ?」と思っていた事でしょう。
残念なことに5月の外食は30日の予定になっていました。
なので、GW明けに堪忍袋の緒が切れて「いい加減にしやがれ。外食に行くまで、絶対降りないゾ!」となったのだと思います。
12年こうくんのヘルプをしてくれていた大ちゃんが4月から生活介護に異動になって、毎日通所先にいたことも影響していたと思います。
「一体、いつまで待たせる気だ?」って感じですよね。

こうくんの信頼を裏切ってしまったわけなので
そこからの信頼回復のために
私も支援員さんたちも必死で頑張りました。

作戦を立てて実践して失敗したら再度作戦を立て
毎日メールで細かく打ち合わせをして
PDCAサイクルを10回くらい回しました。
そして、氷が溶けるように少しずつ少しずつ・・・・
「まぁ、そこまで言うなら仕方ないな」って感じで許してくれたみたいです。
わかんないけど。

氷山モデルの水面下をきちんと探って
特性を踏まえた対応を丁寧に続けたから
1か月で信頼を回復することができたんだと思います。
それがなかったら、きっとどんどん悪化して
まさに「強度行動障害」の状態になっていたと思います。

こうくんに失礼のないように
こうくんの信頼を裏切らないように
誠意を持って丁寧に接していきたいと心に誓いました。

ここのところ地域の小学校に通うお子さんの「突然発狂した」という相談が立て続けにありました。
ガマンにガマンを重ねて爆発しちゃう自閉症の特性を持ったお子さんの信頼や安心を回復するのには本当に丁寧に時間をかけないと難しいのだと思います。
自閉症の特性を全く理解せずに「集団の和を乱さないように」とか「特別扱いはできない」という対応がどんどん悪化させてしまっていると感じます。
差別解消法が施行され、学校にも事業所にも「合理的配慮」が義務づけられた今、無礼な扱いを受けるお子さんが1人でも減って欲しいと切に願います。

ちなみに
四畳半プロジェクトはつつがなく進行中。
かなりうまくいっています。
お泊まり練習の中で、新たな課題も見つかり、作戦を練っているところです。
またここで、経過報告させて頂きます。
posted by こうまま at 17:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 子育て・子育ち | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
予告、大事ですよね。
息子は小学校入学式で式が終わって帰る直前に大爆発しました。
それまで何回も通学練習に通わせてもらってましたが、いつも給食をいただいてから帰っていたのです。
息子にしてみたら入学式なんて わからないから、いつもの通学練習と同じと思っていたに違いない。
なのに予告もなく給食食べずに「さようなら」と言われて大ショックだったんですよね。
親は「入学式に給食ないのは当たり前」と思っていても
息子は わからないから大混乱でした
Posted by 妹ぐみ at 2016年06月24日 22:37
ほんとにね~
親のアタリマエが子どもにとっては「うそだろ~」ってこと多いですよね。
いくつになっても失敗ばかりで、反省の日々です。
Posted by こうまま at 2016年06月25日 00:42
こんにちは。情報保証が如何に大切な合理的配慮かを思い知りますね。

情報保証って特別扱いなのでしょうかね、今や。豊橋の定時制のお知らせメールのポルトガル語を見ていると?と思わざるを得ません。

15歳の定時制高校生なら、来たければおいで、支援はしないよ勝手に頑張れも自立の為に必要な厳しさでしょう。それを小学生に適用しているのかと思うと、たった10年前の新城の田舎の教員集団のありがたさに手を合わせたくなりました。
Posted by 孝行糖 at 2016年06月26日 15:46
適切な学べる環境が整うように、出来る範囲での変更や調整をするのが学校での合理的配慮だと思うので、そういった考えが広がってくれるといいなと思います。
Posted by こうまま at 2016年06月26日 18:04
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