2016年07月31日

考え直しました

とてもとても辛い事件があって
ここ数日はネットもTVもニュースは見ないようにして過ごしていましたが
昨日は、明石洋子さんからお誘い頂いて久しぶりに東京へ行ってきました。
権利擁護の勉強会「大門明石塾」が新たに「ネットワークかみひこうき」としてスタートするキックオフの公開セミナーです。

この状況での、障害のある方の権利擁護を考える勉強会なので
ココロに鉛の玉がいっぱい入ったような気持ちのまま
足取り重く東京へ向かいました。

第一回 ネットワークかみひこうき 公開講座
【鼎談】
「差別解消法の施行を踏まえて~親亡き後、我が子が地域で暮らすためには~」
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野澤和弘氏(毎日新聞 論説委員)
大塚晃氏(上智大学人間学部社会福祉学科教授)
明石洋子氏(おおぞら共生会副理事長 ネットワークかみひこうき副代表)

3人とも、障がい児の親。
そして、障害福祉のために精力的に献身的に努力してくださっている方達です。

かみひこうきとは・・
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大塚さんが
私が今最も関心を持っている「意思の表明」が困難である場合の「意思決定支援」のプロセスをさらっと話されたので「ちょっと待ったぁぁぁぁ~~~。もっと聞かせてぇぇぇ~~~」
質問タイムで明石さんが「遠くから来たこうままさんに」と振ってくださったので、そこを質問させて頂き、補足して頂いたのですが、本人中心の支援計画の中に位置づけて・・・となって、相談支援専門員としても、もっと掘り下げてお話しして頂きたい~~と、更に強く思ってしまいました。
意思決定支援の仕組みの部分を詳しくお聞きして、みんなでディスカッションしたいと思いました。
何とか、そんな期会が持てたら・・・と思います。
大塚さんがお話しされた中で「意思決定支援は本人の物語作りから始まる」というのが印象的でした。
本人の過去からの流れ(ストーリー)があって今があり未来に繋がっているのだから、意思決定支援はその流れを知らなかったらできないですよね。
ホントその通り。

明石さんのお話しから
こんな事件を二度と起こさせないために
やはり
権利擁護と啓発(正しい理解と適切な支援の啓発)
この二つをやっていくのだという強い意志を感じました。
うん、そうだ。
私もずっと明石さんの背中を見てそれをしてきた。
メソメソしているヒマはない。
できることをするしかない。

野澤さんは、冒頭に
どうしてあんなに繰り返しメディアが彼の言葉を流すのか。
それは、気になって気になって仕方ないからなのだ。
彼が特別なのか?いや、そんなことはないと薄々気づいているからなのだ。
だから
世の中に人たちにわかってもらわないといけない。
障害のある人達たちがいかに価値があるかを伝えていかないといけない。
そんな風に話されました。
泣きそうになりました。

私は少し前に、こうくんもはたちになったので、講演は控えると宣言しました。
6月11日のブログ「謝罪」
でも、前言撤回します。

今こそ、話すべきですよね。
大人になったこうくんが
いかにのびのびとお気楽に幸せそうに過ごしているか
いかに周囲を幸せにしてくれているか
いかに社会貢献しているか
いかに周囲がこうくんのことを大切に思っているか

そして
正しい理解と適切な支援を学ぶことは虐待や権利侵害を防ぐことに役立ちます。
だから
行動援護授業者研修も強度行動障害研修も(最近モチベーションが下がっていましたが)
講師のご依頼があればお断りせずにお受けしていこうと思います。

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明石洋子様
ああ、やっぱりあなたは偉大です。
追いかけ続けます。
ちょっと元気になりました。
人間、だれでも、するべきこと、役割がはっきりすると元気になれるモノですね。
しんどい状況の中、東京まで行って、本当に良かったです。
かみひこうきの皆様、ありがとうございました。

(鼎談で話されたグループホームや成年後見に関するお三方の親としての考え方にはとても共感し共鳴しましたが、公開ブログなので控えます。)
posted by こうまま at 13:48| Comment(13) | TrackBack(0) | オピニオン | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。荻野さんが明石さんの姿を見てきたように、私も荻野さんの姿を見て、荻野さんのように行動していきたいと思っています! きっと、少しずつしか世の中は変化しないのかもしれませんが想いのバトンを繋げて、続けていくことが大切なのではないかと感じました。私は一支援者としても人としてもまだまだなのですし保護者でもありません。ですが想いはあるので、いつか誰かに想いのバトンを渡せるようになりたいと思います。荻野さんの研修受けに行きたいです。
Posted by 奥 結香 at 2016年07月31日 14:31
奥さん、コメントありがとうございます。
そんな風に言って下さって、照れるけど、とっても嬉しいし元気が出ます。
諦めずに続けていこうと思います。
任期が終了し、日本に戻られたら、是非ともお会いしていっぱいお話ししましょうね!!!!
Posted by こうまま at 2016年07月31日 16:03
こんにちは。
私は22歳の娘と一緒に「障碍者差別解消法」のセミナー(3月)に参加、野沢氏のお話をジックリ公聴する機会に恵まれました。
残念なことにその法令に逆行するような今回の事件、加えて在住地は相模原市で当施設への入所も考えておりました(A1+19歳の息子は県内の別の施設へ入所しています)。より身近な出来事だけに、何の言葉もありません。
精神障碍者の方たちに寄り添いつつ、障碍者施設が「防犯という名の隔離」にならないことを願うばかりです。
Posted by みんまま at 2016年07月31日 19:09
みんままさん
今回の事件、本当に痛ましく、悲しく、辛いです。
みんままさんにとっては市内での出来事、何と申し上げて良いのかわかりません。
もちろん防犯は大事ですが、それ以上に大切なことがありますよね・・・・・。
Posted by こうまま at 2016年07月31日 21:07
尊い時間を過ごされて、こうままの中にあらたな再びの想いが生まれたのですね。

先月23日に『ALS患者の「生きる権利」を考える』を受講しました。講師が川口有美子さんでしたので どうしてもお聴きしたかったんです。
こちらでもやはり`意思´に触れられています。

こうしたお話を聴いていくほどにわいてくる疑問があります、、生きる権利って、、、?
生きることに権利がなければならないのでしょうか

一人ひとりのかけがえのない命に対して 誰かが権利をうたうことなどできる理由などないのです。それこそそんな権利などがないのです。
どんなことがあっても人の命を奪う権利こそが、そんなものがあるわけがないのです。

ますます 大好きな大切な人たちとの時間を充実させていかれるよう、そのかたの内にある本当の意思を少しでも広く深く汲み取れる自分を育てていかないと と思うばかりです。

こうままの声を、次はどこで聴くことができるでしょう

Posted by たかの at 2016年08月05日 06:14
>意思決定支援の仕組みの部分を詳しくお聞きして、みんなでディスカッションしたいと思いました。
>何とか、そんな期会が持てたら・・・と思います。

(できれば)こちらで周知頂けると嬉しいですーー

…こうまま様と全然違うひくーいところでですが
モチベーション下がりまくっています。
いろんなことが面倒というか、絵空事にしか聞こえなくなってきて。よくないのですが。

私は生のこうまま様を一度拝みたい(!)という願いを以前から強く持っていたので、今回の撤回を単純に歓迎します。
それと、難しい事象にきちんと向き合われて懸命にされている方の思いを知って
自分がどうして働きたいのか、考えたいとも思いました。


Posted by ペンネ夫人@ふぁん at 2016年08月05日 10:07
◇たかのさん
いつも、気にかけて下さってありがとうございます。
ココロが激しく乱れた1週間でしたが、少しずつ自分を取り戻しつつあります。
そして、以前とは少し違った思いも芽ばえ、やるべきことがはっきり見えた、そんな感じです。
無理せず、でも、諦めず、自分らしく、やっていきます。
これからも、どうか、よろしくお願い致します。


◇ペンネ婦人さん
具体的に書いてしまうと
強度行動障害の研修が、私の思いとは全然違う方向に動いていて、かなりモチベーションも下がり、一切協力したくないとすら思っていましたが、そんな小さいことでどうする、どうでもいいじゃないかと思えてきました。
命より大切なモノなどありません。

自分のやるべき事をただ精一杯やります。
Posted by こうまま at 2016年08月06日 16:41
おはようございます。

高校4年生からの伝言であります。

わたしには難しいことはわかりません。でも、お店に来るお客さんひとりひとりに親がつけた名前があって、親や回りの人が大事に思っている人がいる。そうした人がうちのお店を選んで来てくれる。

少なくとも、店に来る障害あるお客さんを侮辱する者は許しておかない。


下っぱ店員にできることは精一杯させていただきます。どうか夏休みのおたのしみに、うちのお店を御利用ください。


少なくとも、お役に立ちたいと思う若いもんがひとりいる事をお伝えしとうございます。
Posted by 孝行糖 at 2016年08月08日 08:36
1人1人が「意識」して精一杯自分の出来ることをしていくこと
大事ですよね。
Posted by こうまま at 2016年08月08日 21:18
はじめまして。
どうしても言いたくて。
20歳の娘のいる53歳働く母です。
娘は高校の頃から不登校になり、予備校に2週間通った後はスマホと韓流アイドル漬けの毎日でゴミ部屋の住人です。何の生産性もなく経済活動にも参加できておらず、安倍首相の言う「一億総活躍社会」からは落ちこぼれていますが、それがなに?愛する娘にかわりはありません。
何かが「出来る」ことが大切なのではなく、「ある」こと自体が尊いのだと思います。doではなくbeです。
それこそが「命」です。
障害者だけでなく、不登校児や、引きこもり者、ニートなど、「負け組」や「弱者」と決め付けられる人々1人1人が個性的で、それぞれの係わり方で社会の一員であること(引きこもることも社会への係わり方の1つです)を多くの人に理解してもらいたいと私も思います。
以前、こうままさんが「税金を納められる人に育てること」を目標とされていたと覚えていますが、税金を使うだけの人々も同じく社会の一員としてリスペクトされるべきだと思います。
Posted by Janis at 2016年08月17日 16:14
税金を納められる人に育てることを目標にしたことはないと思うのですが、そんな時期があったのでしょか・・・思い出すことすらできません。
すべての人は、尊重されるべきと心から思います。
Posted by こうまま at 2016年08月17日 22:43
こうままさん!
ごめんなさい。言葉足らずで嫌な思いをさせてしまったに違いありません。許して下さい。
私もこの事件や報道に悲しい思いを抱く一人です。障害のあるなしだけでなく、『役に立つか、立たないか』が人の価値を決めている社会に憤っています。最近の、人を殺める事件の犯人も自身が『役立たず』だと親や社会に思い込まされている人たちです。その人たちが自分よりもっと役に立たないと思う人を標的にする。経済的に役に立つか、他人から評価されるかどうか、そんなことばかりが人を測る物差しになっていることに違を唱えたかった。
ただでさえ悲しい思いをしているこうままさんをもっと悲しませるつもりなんて全くありませんでした。
ごめんなさい、許して下さい。
Posted by janis at 2016年08月18日 10:00
いえいえ。大丈夫です。
Posted by こうまま at 2016年08月18日 19:29
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