2007年08月09日

当事者ありきの視点

応用行動分析の井上雅彦先生がすごい事書かれていて、仰天しました。

求むエビデンス脱藩同盟

上を全部読んで頂きたいですが
お急ぎの方のために一部引用しますと

我々自身が「療法」や「技法」にこだわることをやめ、他の支援方法を総合した現時点で我が国の地域で利用可能なベスト・プラクティスを提案するといったレベルでのエビデンスを作っていくということを意味しています。TEACCH有り、感覚統合有り、音楽療法有りの協働でというわけです。

 行動分析学の研究者の多くの諸先輩方にはおしかりを受けるかもしれませんが、自分がどこを向いて立つか?というスタンスを考えた場合、療法やプログラムではなく、まずは当事者ありきの視点から、今すぐに実現できるエビデンスは純粋な研究的な希求と同時に今必要なことであると思うわけです。



応用行動分析の第一線におられる方がこういった内容を書かれたのを初めて見ました。
ものすごい勇気だと思いました。
井上先生って、なぁんて大きいのでしょう。

昨年冬、私は応用行動分析の素晴らしい臨床家に出会いました。
数回追っかけをした後、支援者向け学習会の講師をお願いしたいと思いアプローチしました。
途中まではうまくいっていたのです。
でも、私がNCのTEACCH部視察研修に行ったりPECSのワークショップを宣伝してることを知った瞬間、その臨床家は「同じにしてもらいたくない。武士の一分ならぬ、臨床家の一分だ」と言って態度を豹変させ、学習会は叶わなかったのです。
なんたる損失かと悲しくなり、私は自分を責め、その後数ヶ月間、すっかり落ち込んでやる気をなくしてしまいました。

おそらく
彼にとっては、私からの依頼はまさに「脱藩」に等しいことだったのでしょう。

だから
この出来事はお互いにとって、とても不幸なことでした。

(ま、その後、とっても素敵な療育トレーナーにお会いして、講師を受けて頂くことができ、いよいよ、来月から連続セミナーがスタートするので、もういいんですが。)

井上先生はアメニティーでも下記のように話されていたのだそうです。
アメニティに参加した知り合いはいっぱいいたのに、なんで誰もこんなスゴイ話を教えてくれなかったのよ~
(あ、行った知り合いは地域生活支援分野ばっかりだったかも・・笑)

「脱療法浪士同盟の結成? 「療法」を守るのではなく当事者を守る」

心理学・教育学の分野では、同じ現象を異なった理論で説明するという理論的立場の違いが、応用分野の交流を困難にしてきた。
専門家の責務は、それぞれが最大の力を傾け、「自分の療法の生き残り」ではなく、当事者とその家族の最大利益を考えて議論すべきである。
そのためには数少ない専門研究者・臨床家の力を、立場を超えて結集させ、組織を作り、支援メニューを出し合い、補い合いながら、日本のどこでも可能な効果的な支援メニューを検証することが急務になると考えられる。


有り難くて、泣けてきます。
あの年末の泥沼から、今、ようやく救われた思いがします。

井上先生に感謝・・です。
そして
優秀な応用行動分析の若い実践家達が、どうか、井上先生のような当事者ありきの視点を持って下さり、広くこの学問が広がることを期待したいと思います。
posted by こうまま at 22:03
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